赤ちゃんは誰に似る?遺伝のしくみをやさしく解説
要点: 赤ちゃんは両親から半分ずつ遺伝子を受け取り、そのうちどれが表に出るかは組み合わせで決まります。だから「どちらに似るか」は生まれてくるまで分かりませんし、同じ両親のきょうだいでも顔立ちは違います。二重まぶたも髪質も身長も、ひとつの遺伝子ではなくたくさんの遺伝子が少しずつ関わって決まっています。AIによる顔の予測は、その仕組みを再現したものではなく、写真を混ぜた遊びです。
「この子は誰に似るんだろう」。妊娠中にいちばんよく口に出る、そしていちばん楽しい問いかもしれません。目もとは母親から、笑い方は父親から来るのでしょうか。この記事では、遺伝のしくみを難しくない言葉で整理し、AIによる予測がどのあたりに位置するものなのかを説明します。
父親似か、母親似か
遺伝としては、赤ちゃんは両親のどちらからも特徴を受け取ります。父親から半分、母親から半分。ここに差はありません。
では何が「似ている/似ていない」を分けるのかというと、受け取った遺伝子のどれが表に出るかです。同じ特徴について、両親からそれぞれ1つずつ、合計2つの型を受け取ります。片方が表に出やすい型(優性)で、もう片方が出にくい型(劣性)なら、表に出るのは前者です。両方が出にくい型のときだけ、そちらが表に現れます。
だから、両親のどちらにも見当たらない特徴が祖父母の代から出てくることがありますし、上の子は母親そっくりなのに下の子は父親そっくり、ということも起こります。組み合わせは毎回引き直されるからです。
結論を先に言うと、生まれる前に確定させることはできません。遺伝はそういうくじ引きです。
ひとつの遺伝子で決まる特徴は、実はほとんどない
学校で習う「優性・劣性」の説明は、エンドウ豆のようにひとつの遺伝子で決まる特徴の話です。人間の見た目の特徴で、そこまで単純なものはほとんどありません。
髪の色も、肌の色も、目の色も、顔の輪郭も、たくさんの遺伝子が少しずつ影響を足し合わせてできあがります。だから結果は「AかBか」ではなく、なめらかな幅のなかのどこか、になります。この「たくさんの遺伝子が関わる」という点が、遺伝の話でいちばん誤解されているところです。
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日本でよく話題になる特徴
日本の家庭でよく話題に上がるものを、いくつか見てみます。
二重まぶたと目もと
まぶたの形には遺伝が関わっていて、二重のほうが表に出やすいと考えられています。ただし関わる遺伝子はひとつではなく、両親がどちらも一重でも子どもが二重になることがあります。
そしてもうひとつ大事なのが時間の要素です。赤ちゃんの顔はまだ脂肪が多く、生まれたときは一重に見えていたのに、1歳を過ぎて、あるいは幼児期に二重になる子はとても多くいます。生後すぐの顔立ちで「私似だ」「あなた似だ」と決めるのは、少し早すぎます。
髪の質と量
直毛、くせ毛、髪の太さ、量。どれも複数の遺伝子が関わります。日本では直毛が多く見られますが、片方の親にくせがあれば子どもに出ることもよくあります。
生まれたときの髪は、あてになりません。新生児の髪はほとんどが数か月のうちに抜け替わり、そのあとに生えてくる髪が、その子の本来の髪質に近いものです。
目の色
日本ではほとんどの人が濃い茶色から黒に近い目の色をしているため、この話題は欧米ほど盛り上がりません。それでも、光の下で明るい茶色に見える子はいます。目の色も複数の遺伝子で決まり、生後数か月のあいだに濃くなっていくことがあります。
えくぼ、耳たぶ、つむじ
えくぼは表に出やすい特徴だとよく言われますが、はっきり決まった一本の法則があるわけではありません。耳たぶが離れているか付いているか、つむじが右巻きか左巻きかも、教科書の例として使われる割に、実際にはもっと複雑です。「必ずこうなる」という話として受け取らないでください。
身長
身長のばらつきの大部分は遺伝で説明されると考えられていますが、残りは栄養、睡眠、健康状態が左右します。両親の身長から目安を出す計算式はいくつかありますが、幅のある大まかな見当にすぎません。日本では母子健康手帳と乳幼児健診の成長曲線が、その子自身の伸び方を見るいちばん確かな記録になります。
血液型
日本でよく話題になるものです。ABO式の血液型は、比較的しくみが分かりやすい例のひとつです。両親の型の組み合わせによって、子どもに出ることのある型は決まっています。たとえば両親がどちらもO型なら子どももO型ですし、A型とB型の両親からはA型、B型、AB型、O型のすべてが生まれる可能性があります。
なお、血液型と性格の結びつきについては、科学的な根拠は見つかっていません。話の種としては楽しくても、それ以上のものではありません。
エコーでは、どこまで分かるのか
妊娠中に「顔立ちを先に見たい」と思うのは自然なことです。妊婦健診の超音波検査では、妊娠20週前後から顔の輪郭が見えるようになり、施設によっては3D・4Dの画像を見せてもらえることもあります。
ただ、そこで見えるのは輪郭であって、生まれてから数か月かけて変わっていく顔立ちそのものではありません。いつ、どのくらい見えるのかはエコーで赤ちゃんの顔はいつ見える?にまとめました。
AIによる予測は何をしているのか
この好奇心に、いまはAIが遊びとして答えてくれます。両親の写真を解析するAIが、顔立ちの特徴を混ぜ合わせて、ありそうな顔の一例を作ります。
Baby Wallieの「誰に似る?」では、父親と母親の写真をアップロードすると数秒で結果が出ます。男の子・女の子それぞれのパターンを見たり、家族に見せて盛り上がったりできます。
大事な前提です。この種の予測は遊びのためのものです。AIは画像としてありそうな顔を作りますが、遺伝子を読んでいるわけではありません。実際の赤ちゃんの顔は、当然これとは違います。
AIの予測がどこまでの話なのか、なぜ当たったように見えることがあるのかについては、AIの赤ちゃん予測はどこまで当たるのかで詳しく扱っています。生まれたあとの写真から10年後・18年後を描く機能は成長後の顔予測にあり、その使い方は大きくなったらどんな顔?にまとめました。
写真は安全に扱われるか
写真をアップロードする機能で、いちばんよく聞かれるのがここです。Baby Wallieにアップロードされた写真は予測画像を作るためだけに処理され、第三者と共有されることはなく、処理が終わったあとに保存し続けることもありません。詳しくはプライバシーポリシーに書いてあります。
どのサービスを使うときも、同じ点を確認する習慣をつけておくと安心です。何のために処理するのか、モデルの学習に使うのか、削除を求められるのか。判断の目安は赤ちゃんの写真をAIに預けても安全かにまとめました。
答え合わせは、生まれてから
遺伝のしくみを知ると、「誰に似るか」を予想する楽しみは減るどころか増えます。決まった答えがないと分かるからです。生まれてきた顔を見て、しばらくして「あれ、目もとが変わってきた」と気づく。その繰り返しが、たぶんいちばん面白いところです。
いまの気分で試してみたくなったら、誰に似るかの予測をどうぞ。妊娠や育児のなかで出てきた疑問はWallie AIに日本語で聞けば、日本語で返ってきます。ひとつだけ正直に書いておくと、アプリの表示言語は英語とトルコ語のみで、画面そのものは日本語になりません。日本語で読めるのは、このサイトの記事とWallie AIの返答です。
この記事は一般的な情報提供と娯楽を目的としたものです。
よくある質問
赤ちゃんは父親と母親のどちらに似やすいのですか。
どちらかが必ず強い、ということはありません。赤ちゃんは両親からおよそ半分ずつ遺伝子を受け取ります。そのうちどの特徴が表に出るかは、受け取った組み合わせしだいです。だから同じ両親から生まれたきょうだいでも、上の子は母親似、下の子は父親似ということが起こります。
二重まぶたは遺伝しますか。
まぶたの形には遺伝が関わっていて、二重が表に出やすいと考えられています。ただし一つの遺伝子だけで決まるわけではなく、両親がどちらも一重でも子どもが二重になることはあります。さらに、生まれたときは一重に見えても、成長の途中で二重になる子が少なくありません。生後すぐの顔立ちで決めつけないほうがよいです。
身長は遺伝で決まりますか。
身長のばらつきの大部分は遺伝によるものと考えられていますが、残りは栄養、睡眠、健康状態が左右します。両親の身長から計算する目安の式もありますが、あくまで大まかな見当で、その通りになる保証はありません。
AIによる赤ちゃんの顔予測は当たるのですか。
AIは両親の顔立ちを画像として混ぜ合わせているだけで、遺伝のしくみを再現しているわけではありません。出てくるのは、統計的にありそうな顔の一例です。生まれてくる赤ちゃんの顔を言い当てるものではないので、遊びとして楽しんでください。
この内容は一般的な情報提供を目的としており、医師の診断や助言に代わるものではありません。ご自身と赤ちゃんの健康については、必ずかかりつけの医師・助産師にご相談ください。
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